LANケーブル速度テストで速度が遅い原因と確認方法

LANケーブル速度テストで期待した下りや上りが出ない場合、ケーブルの規格だけでなく、ルーターやLANポート、端末設定、光回線の混雑も確認が必要です。症状の切り分け方と改善手順を整理します。

公開日 2026-08-13 最終更新 2026-08-13 カテゴリ:ガイド

LANケーブル速度テストで起きる主な症状

有線接続なのにWi-Fiと大きく変わらない、契約している光回線の速度より下りや上りが明らかに低い、時間帯によって結果が変わるといった場合は、通信経路のどこかに制限がある可能性があります。

速度テストでは、下りだけが遅いのか、上りも同じように遅いのかを確認してください。Pingや遅延が大きい場合は、単純な帯域不足ではなく、回線混雑やルーターの処理、ネットワーク経路が関係していることがあります。

原因1:LANケーブルの規格や状態が合っていない

LANケーブルにはカテゴリーがあり、通信速度の上限や対応周波数が異なります。古い規格のケーブルや規格表示が不明なケーブルを使うと、ルーターやパソコンが高速通信に対応していても、リンク速度が低く制限されることがあります。

ケーブルの折れ、強い圧迫、コネクターの緩みも速度低下や通信の不安定化につながります。外観に問題がなくても内部の断線でパケット再送が増える場合があるため、別の対応ケーブルに交換して結果を比較するのが有効です。

判断方法

  • ケーブル表面のCAT5e、CAT6、CAT6Aなどの表記を確認する
  • 別のケーブルに交換して同じ条件で速度を測定する
  • 接続状態が1Gbpsではなく100Mbpsになっていないか確認する

原因2:ルーターやLANポートがボトルネックになっている

ルーターやホームゲートウェイのLANポートが100Mbps対応の場合、対応するLANケーブルを使っても通信速度は上がりません。複数の機器を経由していると、途中にあるスイッチングハブや中継機の性能が上限になることもあります。

ルーターの負荷が高い場合も、下りや上りの速度低下、Pingの悪化が起こります。多数の端末で動画視聴や大容量通信をしているときは、速度テストを実行する端末以外の通信を一時的に止めて比較してください。

判断方法

  1. パソコンをルーターの別のLANポートに接続する
  2. スイッチングハブや中継機を外し、ルーターへ直接接続する
  3. ルーターの管理画面や端末情報でリンク速度を確認する

原因3:パソコンや端末の設定が通信を制限している

端末のLANアダプターが省電力モードになっていると、リンク速度が低下したり、通信が不安定になったりすることがあります。ネットワークドライバーが古い場合や、OSの更新後に設定が変わった場合も確認が必要です。

VPN、セキュリティソフト、プロキシ、バックグラウンドのクラウド同期などが速度テストに影響することもあります。特にVPNを経由すると、実際の光回線性能ではなく、VPNサーバーまでの経路を測定する状態になります。

判断方法

  • VPNやプロキシを一時的に無効にして再測定する
  • OSとLANアダプターのドライバーを更新する
  • タスクマネージャーなどで裏側の通信量を確認する
  • 別のパソコンや端末を同じLANポートで試す

原因4:光回線やプロバイダー側が混雑している

LANケーブルで接続していても、インターネット側の回線やプロバイダーの混雑は避けられません。夜間や休日だけ速度が落ちる場合は、自宅内のLANよりも、回線網や接続方式の混雑が原因である可能性が高くなります。

同じ時間帯に複数回測定し、朝や昼間の結果と比較してください。IPv6 IPoEなど接続方式の違いによって混雑状況が変わる場合もありますが、利用できる方式や設定は回線事業者とプロバイダーによって異なります。

判断方法

  1. 朝、昼、夜など時間帯を変えて速度を測定する
  2. 複数の速度測定サービスで下り、上り、Pingを比較する
  3. 同じ回線を利用する別端末でも同じ傾向が出るか確認する
  4. 契約中のプロバイダーへ障害や接続方式を問い合わせる

原因5:測定条件や速度テストの方法が適切でない

速度テストの結果は、測定サーバーまでの距離、ブラウザー、端末性能、同時通信の有無によって変わります。ブラウザーのタブを多数開いたまま測定したり、ダウンロードや動画再生を続けたりすると、回線本来の性能を確認できません。

測定サイトによって計算方法や接続先が異なるため、1回の数値だけで判断するのは適切ではありません。LANケーブルでルーターに直接接続し、ほかの通信を止めた状態で複数回測定すると、原因の切り分けがしやすくなります。

基本的な測定手順

  1. パソコンをLANケーブルでルーターに直接接続する
  2. VPN、大容量ダウンロード、動画再生を停止する
  3. 同じ測定サイトで時間を空けて複数回測定する
  4. 下り、上り、Ping、測定時刻を記録する

LANケーブル速度テストの結果を改善する方法

まず、CAT6またはCAT6Aなど、利用する機器と回線速度に合ったLANケーブルへ交換します。次に、ルーターやパソコンのLANポートが1Gbps以上に対応しているか確認し、可能であれば中継機器を減らして直接接続してください。

端末側ではネットワークドライバーを更新し、省電力設定やVPNの影響を確認します。ルーターの再起動で一時的に改善する場合は、長時間稼働による負荷やファームウェアの問題も調べます。

夜間だけ遅い場合は、自宅内の機器を交換しても改善しないことがあります。その場合は測定結果、発生時間、下りと上りの数値、Pingを整理して、光回線事業者やプロバイダーへ相談すると確認が進みます。

速度テストの数値を判断するときの注意点

契約上の最大速度は理想的な条件での値であり、実際の速度は端末、宅内配線、接続先サーバー、時間帯などで変動します。最大速度との差だけで異常と決めつけず、同じ条件で継続的に低下しているかを確認してください。

ウェブ閲覧や動画視聴では下り速度が重要ですが、オンライン会議やゲームでは上り速度、Ping、遅延、通信の安定性も重要です。用途に応じて複数の指標を見れば、速度低下の影響をより正確に判断できます。

確認の順番は、ケーブル、LANポート、端末設定、測定条件、回線やプロバイダーの順に進めると効率的です。