ネットワークアダプタの速度を確認する方法と遅い原因

ネットワークアダプタの速度が遅いときは、リンク速度と実際の通信速度を分けて確認することが重要です。Wi-Fi帯域、LANケーブル、ドライバー、ルーター、プロバイダーなどの原因を順番に切り分けます。

公開日 2026-10-01 最終更新 2026-10-01 カテゴリ:ガイド

ネットワークアダプタの速度で確認するポイント

ネットワークアダプタの速度を確認するときは、パソコンとルーター間で確立している「リンク速度」と、インターネット上のサーバーとの「実測速度」を分けて考えます。リンク速度が1Gbpsでも、光回線やプロバイダー、混雑状況によって実際の下り・上り速度は変わります。

また、通信速度だけでなく、Pingや遅延、パケットロスも確認してください。動画視聴では下り速度、オンラインゲームではPingと遅延、ファイル送信では上り速度が問題になりやすい傾向があります。

Windowsでネットワークアダプタの速度を確認する方法

Windowsでは、設定画面からネットワークの状態を開き、接続中のネットワークアダプタの詳細を確認できます。表示される「リンク速度」は、パソコンとルーターまたは無線アクセスポイントとの間で合意された速度です。

コマンドを使う場合は、PowerShellでGet-NetAdapterを実行すると、アダプタ名や現在のリンク速度を確認できます。Wi-Fi接続では、接続先のSSID、使用中の周波数帯、信号強度もあわせて確認すると原因を判断しやすくなります。

原因1:Wi-Fiの周波数帯や電波環境の問題

Wi-Fiでは、2.4GHz帯は壁や床を通りやすい一方で、電子レンジや近隣の無線LANの影響を受けやすく、5GHz帯や6GHz帯より速度が低下する場合があります。反対に、5GHz帯や6GHz帯は高速になりやすいものの、距離や障害物によって電波が弱くなります。

ルーターの近くでは高速なのに、別の部屋で急に遅くなるなら、ネットワークアダプタの故障よりも電波環境が原因である可能性が高いです。2.4GHzと5GHzのSSIDを使い分け、ルーターの設置場所を床や金属製家具から離して確認してください。

原因2:LANケーブルやリンク速度の問題

有線接続でリンク速度が100Mbpsや10Mbpsになっている場合、LANケーブルの規格、端子の接触、ルーターやスイッチングハブのポートが原因になっていることがあります。ケーブルに傷や強い折れがないかを確認し、対応する別のケーブルとポートで比較してください。

光回線の契約やルーターが1Gbps以上に対応していても、古いケーブルや機器を経由するとリンク速度が制限されます。必要に応じて、ルーターとパソコンの両方が対応するカテゴリのLANケーブルを使用します。

原因3:ネットワークアダプタのドライバーや設定

ネットワークアダプタのドライバーが古い、破損している、OS更新後に互換性の問題が起きている場合、速度低下や接続の不安定さが発生します。デバイスマネージャーでアダプタの警告表示を確認し、パソコンメーカーまたはアダプタメーカーが提供するドライバーを適用してください。

有線接続では、アダプタの詳細設定にある速度とデュプレックスが手動設定になっていると、ルーターとの自動調整に失敗することがあります。特別な理由がなければ自動ネゴシエーションを選び、変更後にリンク速度を再確認します。

原因4:ルーターやホームネットワークの負荷

複数のスマートフォン、テレビ、ゲーム機、監視カメラなどが同時に通信すると、ネットワーク全体の帯域を消費します。特にクラウドへのバックアップや動画のアップロードは上り帯域を使うため、Web閲覧やオンラインゲームの応答にも影響することがあります。

不要な通信を停止してから速度を再測定し、特定の端末が帯域を占有していないか確認してください。ルーターを再起動するだけで一時的な不具合が改善することもありますが、頻繁に再発する場合はファームウェアや機器性能も確認します。

原因5:光回線やプロバイダー側の混雑

ネットワークアダプタのリンク速度が正常でも、夜間だけ下り速度が低下する場合は、アクセス回線やプロバイダー設備の混雑が考えられます。複数の時間帯で同じ速度テストを行い、平日と休日、昼間と夜間の結果を比較してください。

IPv6接続やIPoE方式に対応しているサービスでは、利用環境によって混雑の影響を受けにくくなる場合があります。ただし、対応状況や提供条件はプロバイダーごとに異なるため、契約内容とルーターの設定を確認してください。

速度低下の判断手順

  1. リンク速度を確認する:有線なら1Gbpsなど想定した速度で接続されているか、Wi-Fiなら電波強度と周波数帯を確認します。
  2. 接続機器を減らす:他の端末の動画再生、ダウンロード、バックアップを停止します。
  3. 速度を複数回測定する:同じ測定サイトで下り、上り、Pingを時間帯を変えて比較します。
  4. 有線接続で比較する:Wi-Fiだけ遅いのか、回線全体が遅いのかを切り分けます。
  5. 別の端末で試す:1台だけ遅い場合は、パソコンのアダプタやドライバーの問題を疑います。

ネットワークアダプタの速度を改善する方法

  • ルーターとネットワークアダプタのドライバーを更新する
  • 有線接続では状態の良いLANケーブルと適切なポートを使う
  • Wi-Fiではルーターを見通しのよい場所に移動する
  • 5GHz帯または6GHz帯を試し、距離がある場合は2.4GHz帯と比較する
  • バックグラウンドの同期や大容量ダウンロードを停止する
  • 速度、Ping、測定時刻、接続方式を記録してプロバイダーへ相談する

改善策を実施した後は、同じ端末、同じ接続方法、近い時間帯で再測定します。リンク速度が改善してもインターネットの実測値が変わらない場合は、ルーターやプロバイダー側の状況を追加で確認してください。